「テンション丸わかり Part 1」

テンションってなんだろう???
と悩んでいるあなたへお届けします。

簡単に言えば、ラーメンのコショウ、
パスタのタバスコ、うどんの七味です。

入れなくてもいいし、入れてもいいし、
あなたの好みでいいのです。

「使いやすいのはナチュラル9th」

例えば C のコード。普通ならドミソですが、
僕なら「レ」を足します。そうすると
何だかおしゃれでいい感じに響きます。
この「足す」事をadd(アド)と言い、
9thを足すのでadd9(アドナインス)と言います。

まぁ、テンションじゃなくてもメジャー7や
シックスを入れてもリッチな響きにはなりますが、
そこに「レ」を加えれば、なおいっそう
いい感じ度は増します。

「9thはメジャースケールの9番目」

じゃ、C に対して「レ」って何かと言うと
9thと言うものなのです。
言い換えればドレミファソラシドの9番目
(2番目とは考えない。)
なので9th、もっと詳しく言えば
ナチュラル9thと言います。

9thは、かなり使いやすくて
ほとんどのコードに入れられます。

もちろんAmにもです。ラドミに「シ」を足します。
(Am add9)

バラードなんかで憂いを出したかったら
マイナーコードに9thを足してやればバッチリです。

「世の中のテンションは7つ」

さてそれでは他のテンションは?と言うと
9th以外に♭9th,♯9th,それから
11th,♯11th,♭13th,13thと
全部で7つあるのです。

うわー、難しいなぁ!と思いましたか?
確かに難しくはあります。

特にコードに入れるとなると
いろいろ制限ややり方があります。

ただ、そこまで詳しくなくても
ある程度わかっておくと
作曲やコピーなどにも便利なので
POPSの人も抑えるべき知識です。

「ムーンリバーのメロディーの秘密」

例えば「ムーンリバー」の3小節目、
C Am ときて F のところのメロディーは「シ」です。

Fのコードはファラド、さっきの9thなら「ソ」ですが、
じゃ「シ」ってなんだ???それも長く伸びている。
なのに気持ちいい。宇宙に舞い上がった様な音。

はい、これが♯11thです。宇宙サウンドには欠かせない音です。

Fからメジャースケールを考えると、ファソラシ♭ドレミファです。
それをオクターブ上まで11個数えるとシの♭、
これが11th,「シ」はその半音上なので♯11thになります。

世の中には、いろんな曲がありますが、
メロディーにこんなに長く♯11thが出てくる曲は
「ムーンリバー」だけです。

「♯11thはトニックでは要注意!」

ここでもっと突っ込んだ話をすると
例えば C の♯11thはファの♯ですが、
そんな音をKeyCの中で使うと
音楽が空中分解してしまいます。

なぜかと言うとドレミファソラシドの中に
ない音だからKeyを壊してしまうのです。

ただ、例えばエンディングなんかで使うのは
OKです。もう曲が終わっているからです。

「ナチュラル11thはマイナーで」

次に11thはどこで使うかと言うと
ズバリ!マイナーコードです。

Amはラドミですが、まずここに9thの「シ」を入れて
それから11thの「レ」なんかをメロディーやアドリヴで
使えば、チョーカッコイイ音がしますよ。

「アッパーストラクチャートライアド」

あと、例えばAmをAm7にして(ラドミソ)、そこに
9thの「シ」11thの「レ」なんかを使えば
ラドミソシレの響きになり、ミから上だけを見れば
ミソシレで、要するにEm7が現れるのです。
また、ソシレならGです。これが上に存在する3和音、
アッパーストラクチャートライアドです。

なので、例えばバッキングならAm7と書いてあったら
Em7やGを弾けばチョーカッコイイ音になりますし、
アドリヴもAm7と考えず擬似的にEm7やGだと思って
アドリヴすれば、すごくカッコイイアドリヴになるのです。

「今日のまとめ」

さて、残りは次回として今日のまとめです。

・9thは割とどこに入れても大丈夫。
・♯11thはその曲のKeyを考えて使うこと。
 (言い換えればトニックは避ける、エンディングならOK
 さっきのムーンリバーの F はサブドミナント)
・11thはマイナーコードなら気軽に使える。

といった感じです。
難しかったと思いますが、
ぜひ鍵盤で音を出して確かめておいてください。
あなたのこれからの音楽人生が激変しますよ!

残りのテンションも、また解説します。

んでは。

テンション1 001.pdf