「アドリヴで使ういろんなスケール」

よく数多のスケールを暗記しなくちゃ
とか言って気張ってる人がいるが、
テンションさえ理解していれば
スケールは簡単である。

「コードトーンとテンションの合体がスケール」

わかりやすくするために
今日はG7に限定して話します。

例えば9thと13th
G7で言えばラとミを使いたいとする。

G7がソシレファ、そこにラとミを足すと
ソラシレミファソという
スケールみたいなのが出来る。

「Gミクソリディアン」

もともとkeyCのⅤ7と仮定しているので
普通に考えればドが入って
ソラシドレミファソ
というスケールが出来る。

これがいわゆるミクソリディアン
Gのミクソリディアンである。

まあ言い換えれば普通のドレミを
ソから並べただけである。

この呼び方はチャーチモード
教会旋法の時代の呼び方である。

ただここでお気づきだと思うが
ドは11thなので使えない。
11thはマイナーコードに使うテンションなのだ。
なのでアヴォイドノートになる。

アヴォイドノートとは8分音符以下の
短い音価なら使えると言うことだ。

「Gリディアン♭7」

なのでこの11thを半音上げて
♯ド、♯11thにしてやればいいのだ。

こうすればアヴォイドノートが無くなり、
非常に使いやすいスケールになる。

このスケールのことを
Gのリディアン♭7(セブンと読む)
という。

間違ってもフラットセブンなどとは言わない様に。

さてこれで11thに関しては両方登場した。

ではここで9thと13thをいじってみよう。

「Gオルタードドミナント」

さっきのGリディアン♭7の9thと13thを
変化させてみよう。

変化したテンションのことを
オルタードテンションという。
♯11thももちろんオルタードだ。

ちなみに変化しないテンションの事は
ナチュラルテンションという。

さて、ではGリディアン♭7の9thと13thを変化させると
9thのラが♭9thの♭ラ、♯9thの♯ラになる。
また 13thのミが♭13thの♭ミになる。

これらを並べてみると
ソ ♭ラ ♯ラ シ ♯ド ♭ミ ファ ソ
Root ♭9 ♯9 3 ♯11 ♭13 ♭7 Root
となる。

入っているテンションが全て
オルタードテンションなので
Gオルタードドミナントという。

「Gコンビネーションディミニッシュ」

変な名前だが、名前は結果であって、
本当は、これは前半がオルタード
後半がリディアン♭7、
テンションで言えば♭9 ♯9 ♯11 13
となるスケールである。

では並べてみよう。
ソ ♭ラ ♯ラ シ ♯ド レ ミ ファ ソ
Root ♭9 ♯9 ♯11 5 13 ♭7 Root
となる。

これがコンビネイションディミニッシュ
いわゆるコンディミである。

この名前の由来は一個飛びで見てみると
ソ ♯ラ ♯ド ミ ソ で Gdim と
♭ラ シ レ ファ で A♭dim となっている。

2つのディミニッシュを合体させると
このスケールになっていたので
この名前になったのであろう。

「Gホールトーン」

これはいわゆる全音音階である。
Aトレインのイントロや
アトムやサンシャインのイントロで有名だ。

これは今度は前半がリディアン♭7で
後半がオルタードというスケールだ。

ソ ラ シ ♯ド ♭ミ ファ ソ
Root 9th 3 ♯11 ♭13 ♭7 Root
となる。

誠に使いにくいスケールだが
初期のマッコイや秋吉さんがよく使っている。


「テンションの順列組み合わせ」

ここまで見てきてわかったと思うが、
結局いろんなテンションを
順列組み合わせすると
いろんなスケールが現れるのである。

それらにいちいち名前が付いているので
初心者は難しく感じるのである。

「G HMP5↓」

最後に超〜ヘンテコな名前のスケールを紹介しよう。
名前はヘンテコだが、実はかなり使いやすいスケールだ。

G HMP5↓、エイチエムピーファイヴビロウ
もっと丁寧に言えば
Gから完全5度下の音から始まる
Cmのハーモニックマイナースケールを
Gから並べろ!というものである。

音で言えば
ソ ♭ラ シ ド レ ♭ミ ファ ソ
Root ♭9 3 11 5 ♭13 ♭7 Root
となる。

このスケールには11thが入っているので
これはアヴォイドノートではあるが、
特性音とも言って、いい味を出す音でもある。

もともとクラシックの音階でもある
ハーモニックマイナースケールなので
いい感じのフレーズが作れるだろう。

もちろんクラシックには
メロディックマイナースケールもあるが、
ハーモニックマイナーの怪しい感じが
みんなに好まれて使われている。
パウエルなんかこればっかだ。

「全部で6つのドミナントスケール」

当たり前だが、
その場所で使っているテンションに合わせて
スケールを選んでいく。

なので例えばフロントのサックスやペットが
ナチュラルテンションでアドリヴしていれば
それに合わせて(多分に予知能力もいる)
こちらもバッキングしなければならない。

まぁ、セッションなら硬いことは言われないが、
ライヴやレコーディングなら
これができないと即刻クビである。

なので左手でテンション入りのコードを弾いて
それに合わせて右手でスケールやアドリヴの
練習をしていこう!

この先、バッキングや
アッパーストラクチャートライアドの
話になると、きっとこんがらがるので
しっかり復習しておこう!!

んでは、また。

テンションスケール001.pdf