「センス抜群なコード進行の秘密とは?」

「ニューヨークの想い」という
 ビリージョエルの古い曲がある。

僕のレパートリーでもあるこの曲には
素晴らしい秘密、仕掛けがある。

「イントロにすでに秘密が‥」

Am7 D7 Am7 A♭M7 Dm7
Em7 F Dm7onG G

これがイントロである。

Am7 D7 とあると普通の感覚なら
Gのkeyの Ⅱm7 Ⅴ7 の様に感じるが、
まずここがポイント。

とにかくツーファイヴの形が大事だ!
言うまでもなくカッコいいのだ!
ツーファイヴは必殺技だ。

しかしコレは keyC の Ⅵm7 Ⅱ7
と考える。

あるいは Amのkeyの 1m7 Ⅳ7
と考えても良い。

ツーファイヴの形ではあるが
実は違う!と言うことは多いので
押さえておこう!

「トニックはどこにでも行ける」

とにかく、どっちにせよ Am7 は
トニックと考えられるので
「トニックはどこにも行ける」機能なので
思い切って A♭M7 に行っている。

コレは keyC で考えれば
サブドミナントマイナーの Fm の代理である。
まずここでいい感じの世界に飛ぶのである。

それからおもむろに keyC のサブドミナント
Dm7 に行き、平行移動して
Em7 F と続き、ドミナントの
Dm7onG と G へとくるのである。

「山場だらけの出だし」

歌に入ってからは

C E7 Am7 Gm7 C7 FM7 A7 Dm7 B♭7 C
である。

センスが光るセカンダリーが続く。

まず C から Am へのセカンダリーである E7
それから FM7 への Gm7 C7
そして Dm7 への A7
見事である。

出だしでコレだけ山場が続くのである。
そして極め付けは Dm7 からの B♭7 だ。

コレは、またまたサブドミナントマイナーの
代理である B♭7 だ!
ここで一瞬違う世界に飛んで落ち着くのだ。

「サブドミナントマイナーの代理コードとは」

曲に憂いをもたらすサブドミナントマイナー
SM であるが、親玉は keyC で言えば
Fm である。

コレをそのまま使うと、
かなり「悲しい感じ」になってしまう。

なので一般には代理コードが多用される。

代理コードの決め手は Ⅵ♭ の音
keyC で言えば A♭ ラの♭の音である。

なので、この音が入っていれば
代理コードになる。

では keyC で考えてみよう。

「keyC の SM の代理コード」

親玉は Fm 。
でラの♭を含んでいるコードといえば

A♭M7 B♭7 D♭M7 (Dm7♭5)

これらがすべて SM の代理コードである。

「ちょこっと使っていい感じ」

セカンダリーと違って SM は
あまり多用するとエグくなる。
曲の中でちょこっと使うと効果抜群になる。

古今東西の名曲を調べても
使われている箇所はほんの一瞬である。

また、そのほんの一瞬がとても効くのである。
なので使うとすれば1曲の中で1、2回にとどめよう。

「センスよくツーファイヴで転調」

さてこの先は

Am7 D7 GM7 Gm7 C7 FM7 Bm7 E7 AM7 Am7 D7 GM7

と続くのであるが、
これは各keyのツーファイヴが
センスよく続いているのである。

もちろんツーファイヴワンで
トニックに解決しているので
好きなkeyに飛べるのである。

さてこの様に、古い曲でも
素晴らしいコード進行はある。
いや、古い曲にこそキラリと光る
素晴らしいものがあるのだ。

なので、いろんな過去の名曲を
どんどん分析して行って欲しい。

これまでの講義を復習してもらえれば
わからないものはないのだ!

僕が勉強になったのは
六本木の弾き語りのギターの人の伴奏時代
100曲以上ある曲を伴奏しつつ
分析していたのである。

当時の流行歌であるフィルコリンズや
ライオネルリッチーやスティーヴィーや
とにかくいろいろ弾きながら
頭の中で分析していた。

やっぱりヒットする曲には秘密がある。
理由があるのである。

皆さんもセカンダリードミナントや
サブドミナントマイナーを使いこなして
世界に誇れる名曲を作ってください!

んでは、また。

NYの想いコード分析.pdf




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